縄のまっちゃん公式ブログ【旧ブログ】

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【装置不具合】 原因は結局不明


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常設ショーでは大きな舞台装置の演出も見所、

しかし時としてその大がかりな舞台装置がゆえ、

何かが起きると危険なことにもなる。







La Noubaの中盤のアクト【Door】

二人のアーティストがドアにつかまって空中演技をするアクト。

キャラクターのLittle Walkerが演技するアクトでもある。

ちなみにこのLittle WalkerのCalrosは今のアパートのお隣さんだったりして。。。(笑)







ある日、いつものようにDoorのアクトが始まって高い天井から装置が降りてきた。

だけどこの日は何か雰囲気がおかしくて、



普段見えるべき場所にDoorがいつまでも降りてこない。



おかしいなぁと思った次の瞬間に、

「No〜〜〜〜!!!STOP IT!!!」



みたいな悲鳴が聞こえてきた。

一瞬ステージが固まってから数秒後、

ガタン!!



って音と共に、

ものすごい勢いでDoorが揺れて落下してきた。







ステージ上はもちろん、

バックステージでも何が起きているのか状況が把握できず。







結果Showが少しだけ中断して、

数分で次のアクトに移行した。









後から状況説明がされたのを聞くと、

どうやら空中でDoorが別のワイヤーに引っかかったらしい。

これまで13年間同じようにやってきたのに、こんなことが起きたのは初めてだったとか。

だけどそれよりも問題だったのが、

途中で緊急停止ができなかったという結果。

アーティストが明らかにおかしいのを気づいて声を上げるまで、だれ一人状況を認識していなかったらしい。

幸いにも大事には至らなかったけど映像でも見てもらうとおり、



アーティストは舞台上10mの場所で、制御不能のまましがみ付いていたことになる。



舞台装置はすべてコンピューター制御されているのだけど、

人間が緊急停止もできるような工夫がされている。

万が一の場合に、装置が誤作動をしてしまえば大怪我では済まない。



今回の一件はある意味で人為的なミスも含まれている。

本来ならば何かしらの異常事態があれば、即座に装置を停止させる必要があった。

それを判断するコミュニケーションシステムに油断があったのだろう。







La Noubaは他の常設に比べれば舞台装置が少ない方。

それでも大きく動くリフトやトランポリン、タワーが存在する。

アーティストが全力で演じるためには、こうしたバックの人々の協力と、

信頼が欠かせない。

命を預けているといっても過言じゃない。



結果的にDoorのアクトは数日カットになり、

全ての装置周りが再点検、交換をしたようだ。



不測の事態は仕方ないけど、

万が一の場合の対応は改善をしてほしいものだ。

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