La Nouba 〜Cirque du Soleil〜 Skippingデビュー!!
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この場所、この瞬間にどれだけの時間がかかっただろう。
わずか7分程度のために悩み、ぶつかり、話し合い。
対立することもあったし、己の未熟さに嫌気がさした事もあった。
何もかも投げ出したくなることもあった。
この3か月は、いままでの人生で最も長く密度の濃い時間となった。
すべては今日のこのステージに立つために。
何も変わらないいつもの朝。
気が付くと出社の時間、そして練習を2時間。
本番当日だからと言って練習はきちんとこなす。フル演技もする。
House Troumpの仲間も、新しく始まる演技。
シルクでは直前、それこそ前日まで変更があるのは当たり前と言われる。
自分達も含めて全員がそれに必死に食らいついて演技を完成させる。
けど、もっと練習時間が欲しかった。
何ができるわけじゃないだろうけど不安は尽きない。
特にこの演技中、最も自分個人が不安な個所が2つ。
どちらとも練習ではうまくいかなかった。それどころか、予想しないミスが起きてしまう。
16:00。
時間は待ってくれない。
デビュー日は静かな場所でメイクを出来るようにとの配慮のもと、衣装さん達の部屋の一角でメイクをする。
はじめての本番なのでたっぷり2時間、余裕を持って。
なぜか「和風もち」だの「ケーキ」だのって騒いでた。。。
テーブル一杯の食べ物は何かのパーティですか?
17:50。
ギリギリまで身体を動かし気持ちを調える。
この時点で相方は嗚咽を発していた(笑)
お互いの健闘を祈り固い握手をした後、各々スタンバイ。
何度も拭いても滲む両手の汗、小刻みに揺れる足元。
曲が変わって8×3つめ。それが自分達の合図。
お互いの緊張した顔を一瞬見合わせ、青白く光るステージに跳び出す。
いつもは真っ暗で何も見えない客席。
始めて感じる鮮やかな色、こちらを見つめる数知れない目線。
まさに夢中だった。
演技中の記憶なんて殆どない。
言葉に表せない安心感と達成感。
演技を終えた2人を、仲間は温かい言葉と抱擁で迎えてくれる。
思わず涙が出そうになった。いや、汗と称して無意識に泣いていたのかもしれない。
1回目のショーの後、日本人のお客様がいらっしゃっていたのでバックステージにご案内。
こうして日本の方がショーにいらっしゃるのはとても嬉しい。
不慣れながらシアターを案内し日本語での会話に華が咲く。
素敵なお土産までいただき本当にありがとうございます。
nasaとまっちゃん、La Noubaのステージにデビューしました。
そのうちデビュー当日の裏側も書きたいと思います。