出演する側から見た、ZED閉幕のショック
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25日月曜日のニュースで衝撃的なニュースが入ってきました。
シルクドソレイユ「ZED」 年内で閉幕へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110725-00000015-jijc-biz
自分はこの事実をネットニュースで知りました。
正直信じられません。
あまり詳しい内部の事は分からないけど、確かシルクとオリエンタルランドの提携って、10年ぐらいあったはず。
それを解消するなんて、前代未聞のこと。
La Noubaもディズニーと提携してショーを開催割いているわけで、最初は10年契約だったとか。
それが今回、5年間延長になって今に至ると。。。
これまでにもWintukはショーとスポンサーの契約が満期を迎えて閉幕。
まだこのケースなら分かるけど、途中で契約が解消されるなんて、夢にも思わなかったはず。
おそらく、内部のアーティストやスタッフは、今後どこかの働き口を会社全体として探していくことになる。
しかし、わずか半年前に言われて
「はい、このショーは今年で閉幕します」
そんなの、ショックがデカすぎるよ。。。。。
出演してるからよくわかる。メチャメチャ愛着がわくんだよ。
毎日同じ繰り返しでシンドイこともあるけど、
何だかんだみんな、自分の出演してるショーが大好き。
特にクリエーションから参加してる人なんて、苦労して皆で作り上げたモノだから一層・・・
クリエーションの過酷さは尋常じゃない。
Fire WithinってDVDに「Varekai」のクリエーションの様子が紹介されてるが、まさに戦場。
アーティストもクリエイティブチームも、限界に近い状態でショーを生み出してる。
中には途中で脱落する人も大勢いるし、なんかこう、結束見たいのがスゴイ強くなる。
それが、急に無くなる喪失感は計り知れない。
この衝撃、他のショーに出演してるアーティストにも波紋が広がってるんじゃないかな。
今日のバックステージはZED閉幕の話題で持ちきり。
あれだけ良いショーなのに、何で!?という怒りを爆発させる人も。
確かに中にはモンテカルロってサーカスの最高峰で受賞経験もある、最高レベルのアーティストが沢山出演してる。
バンキンとhand to handに関しては、サーカス界でも間違いなくトップ。
なのにどうして・・・
誰だって疑問が残る、それほどのレベルなのだから。
同時に、明日は我が身だって全員が感じたと思う。
いきなり今年中に仕事が無くなるかもしれない・・・そんな恐怖。
アーティストはショーに出ている限りは収入があるけど、無くなればもちろんゼロ。
加えて他のショーに出演するためには、またオーディションを受けたり、キャスティングにコンタクトを取り続けてチャンスを待つしかない。
そりゃいつかはショーだって終わるのは誰だって分かってる。
でも、唐突にある日突然。
しかも何の告知も前触れもなしになんて、、、、
これから、この会社はどういう判断を下していくかは分からない。
けど一個思うのは、
「以前より、一層アーティスト同士の競争が激化するだろうな」
と思う。
より良いアーティストを求めて行くのは自然な流れだ。
今はPermanentの契約をもらってると言っても気が抜けない。
どんどん市場にはアーティストが溢れて行くのだから、気を抜いたらあっという間に今のポジションなんて、取って代わられてしまうんだろうな。
良くも悪くも世代交代も進んでいくことだろう。
今回のZED閉幕で受けたショックは、社内でも大きい。
シルクドソレイユに所属してショーに出演しているアーティストは、これまで以上に気を引き締めていかなければならない。
もちろん自分も含めて。