【連載】長縄なんて!? その2
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連載です。
長縄というのは、一見するとクラスの団結や連帯感を生む素晴らしい教材のように思えます。
しかし現実は残酷なもので、失敗したり入れなかったりすると一気に標的にされてしまいます。
いじめの温床といっても過言でないでしょう。
自分では跳びたい気持ちがあるのは間違いありません、それでも跳べない。
いつ入っていいか、いつ跳んでいいかわからない・・・
そんな苦しみを、今までに何回も聞いてきました。
ですが、ここで断言します。
長縄の跳べない子どもはいません。
むしろ、ある程度大人で縄が回せればダブルダッチだって跳べるようになります。
現在なわとび教室で長縄やダブルダッチを指導していますが、確立として100%といっても過言ではありません。
今回は、その長縄の跳べる様になる段階を追って紹介したいと思います。
長縄には、3つの技術が必要になります。
それぞれ
【入る】
【中で跳ぶ】
【抜ける】
の3つです。
特に【入る】の技術が最初の段階ではキーポイントになります。
小学校の、特に低学年段階では自分以外のものにリズムを合わせて入ることが難しいです。
それは以前の【前とびが跳べない!?】の連載のときにも記載しましたが、経験として何かに合わせる経験をあまりしていないからです。
そのため最初はいつ入って良いかがわからず、縄の横でたじろいでしまう状態が発生します。
このとき、子どもを無理やり押し込んで跳べるようにする方法もあります。
世に言う「習うより慣れろ」的なものですね。
しかしもっと良い方法があります。
それは
【縄を通り抜ける練習】
です。
普通は8の字とびをするときに、いきなり縄を跳ぶことからはじめる場合が多いです。
しかし実際にはいきなり【入る】【跳ぶ】【抜ける】の3つを同時にさせることになり、少々課題が多いです。
そのため最初は入ることだけに意識をさせて、8の字とびを走り抜けるような練習をさせます。
また、幼稚園や小学校1年生など、初めて長縄に挑戦する場合は【8の字の動き方】を練習させることも大切です。
この走り抜けさせる方法で、動き方を掴むことができれば【跳ぶ】という課題が加わってもすんなり進むことができます。
では具体的な手順です。
1.縄をまったく動かさないで、8の字で走らせる
2.少しだけ縄を揺らして8の字では知らせる
3.縄を大きく揺らす、蛇のようにうねらせる、空中に浮かべるなどの工夫をして8の字で走らせる
4.縄を回して8の字とびで走らせる
このような手順を踏むと、ほとんどの子どもが長縄を走り抜けられるようになります。
そして走り抜ける途中でいったん止まり、縄がきたら跳びなさいと指示を与えれば、すぐに8の字とびになります。
長縄で最も大きな課題になるのが【入る】の技術です。
この技術が未熟な状態で「跳べ!」というと、入る前にジャンプをしてしまったり、いつまでたっても入れずに可哀想な思いをさせることになります。
まずは8の字とびの走りぬけという練習をして、【入る】【抜ける】という技術を習得させてあげることが大切です。
次回から、レベル高い跳び方や工夫の例を紹介していきたいと思います。