縄のまっちゃん公式ブログ【旧ブログ】

縄のまっちゃんの【旧】公式ブログです。2007年から13年までの記事を保管してあります。

大人げなく、キレる


【スポンサードサイト】

ショーの直前。

30分前になると、1人バックステージで集中力を高める。

瞑想したり縄を無心に跳んだり。

誰かに声をかけられたりするとうっとおしいのでこの場所を選んでいる。

真剣な顔をしているので、素通りで誰も声を掛けない。

ところが空気を読めないヤツもいる。

無心で縄を跳んでいる時、残り5分でスタンバイ。集中力を最後に高めている瞬間。







ヤツは、わざと指を当てて失敗させてきた。

にやけた顔を観ると、ふざけていたのだという事は、一目瞭然だった。











次の瞬間、普段は見せない様な形相で(と、見ていた人に言われた)

「No, It's serious」

自分も無意識にこう言っていた。

あまりにマジな顔で怒ったので、彼は後ずさり。

後にすれ違うタイミングで謝罪をしてきた。

その場にいたバックステージマネージャーも、あまりの形相だったのか、謝罪をしてきた。









あとになって冷静に考えると大人げなかったと思う。

仮に普段の練習中に引っ掛けられても笑って過ごしただろう。

だが、時と場合。

ショーは遊びではない。仕事だ。

Skippingのミスでは命に関わることはないが、命を掛ける意気込みで毎回のショーに挑んでいる。

縄の感覚を研ぎ澄ますという作業は、あまり理解されないかもしれない。

ホンの僅かなズレがミスを生み、微かな油断と判断のミスが決定的な失敗につながる。

一瞬の出来事ゆえ常に集中力を欠く事が出来ない。

1つ縄を回すのに、1000も10000もの感覚を身体に馴染みこませる。



こんな大切な瞬間を、彼には理解できなかったのだ。





この場所に来た理由は、変わるため。言いかえれば修行期間である。

今回の一件でShoichiは扱いにくいみたいに言われるかもしれないが、構わない。











友達を作るため、慣れ合いをするために、遥々フロリダまで来たわけじゃない。

俺はバカみたいに真剣なんだ。

© 2014 SHOICHI KASUO, ALL RIGHTS RESERVED.

記事、文章、画像等を含む、すべての著作物の盗用&不正利用を禁止します。