縄のまっちゃん公式ブログ【旧ブログ】

縄のまっちゃんの【旧】公式ブログです。2007年から13年までの記事を保管してあります。

あの時、できなかったコト


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友達と出かけることが増えてきた。

縄関係じゃない友達と。



スポーツ観戦に行ったり、

酒飲みに行ったり、

クラブに踊りに行ったり、

カラオケに行ったり、



昔とは、少なくとも日本にいた時とは違う感覚が芽生え始めている。







縄を始めたのが高校生の頃。

当時はただ、がむしゃらになって跳んでた。

周りなんてほとんど気にしてなかった、視界にすら入っていなかった。

だから、

高校生の時に友達って殆どいない。







大学に入っても縄中心に生活を回すことには変化なかった。

部活も、練習も、仕事も、最後は縄に繋がってた。

もちろん、だから得られたものも大きかった。

大会での戦績、メディアへの露出、仕事の成功、なわとび教室。

数え上げればキリがないぐらいの、楽しいことを縄を通じて経験できた。







あの時はそれで楽しかった。

今でも交友のある友達も多い。





ただ、

常に何かを演じていた気がする。

それが自分の描いた理想像なのか、人を通じて自然と形作られたモノなのかは分からない。

素の自分と演じる自分、気付いたらどっちかどっちか分からなくなってた。

むしろそれが良い事とさえ思っていた。

競技経歴を始め、「見えない何か」からのプレッシャーを常に感じていた。

同時に、そのプレッシャーを感じることだけで、自分と言うモノを確認していた。

これが無くなっちゃったら本当に消えてしまうんじゃないかと思うほどに。









会社に入って。

これまでとは全然違う世界に跳び出して。

アメリカに来て。



演じてた自分と素の自分が、だんだんと分かれてきた。

結局は演じることで「過去の栄光と名誉」にすがっていたんだって気付いた。

周囲からはチヤホヤ、演じてさえいれば気楽に自尊心を満たす日々が保障されていた。

律しているつもりが、

素の自分を見失ってただけ。





あの頃。

高校〜大学の頃に、全然興味が無かったコト、モノ。

今になって楽しいと思える。

背伸びをしないで受け入れられる。













嫌な過去を乗り越えるのは大変かもしれないが、

楽しかった、栄光の日々を乗り越えるのも、

大変だ。





素の自分を、もっと。

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