縄のまっちゃん公式ブログ【旧ブログ】

縄のまっちゃんの【旧】公式ブログです。2007年から13年までの記事を保管してあります。

更新復活とご報告


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ようやく気持ちの整理もついてきたので、更新を復活したいと思います。

ブランクがあったので長文なのでご注意・・・

まずはご報告から。

相方のnasaが怪我をして長期のアウトをすることになりました。

詳しくは彼のブログより↓↓

http://weblog.earth-observer.com/?eid=1233765



2週間前の土曜日、

ショーが終わった後に濡れた駐車場の地面で足を滑らせ、不慮の怪我をしてしまったとのこと。

最初は数日のアウトで、週内には戻れると本人も言っていた。

しかし、、、、



蓋を開けてみれば8−10週間の長期アウトだという。

知らせを聞いたのは火曜日の1stショーの直前。

彼本人の口から、バックステージでアップをしていた所に伝えに来た。





あの瞬間に感じた恐怖は今でもおぼえている。

1カ月と言えば40回のショーをソロでこなすことを意味している。

仮に10週間掛かった場合、120回。

幸いにもOff前にソロは経験していたから演技はできるが、まさかこれほどの長期は想定していない。



毎日2回、週に10回。

不安が一気に襲った。



なにしろ1996年のLa Noubaオープン以来、オープニングアクトがカットになった前例は無い。

German Wheel当時も片方がアウトする事はあったが、これ程の長期ではなかったらしい。





15年の歴史、、、、

仮に自分がアウトしてしまったら、、、、、

プレッシャーに押しつぶされる。





火曜日、水曜日のショーはどれもオーバーペースで酸欠状態。

不安と焦りから無我夢中に演技をしてしまいリズムを失っていた。

睡眠も浅くなり、自分自身が追い込まれているのが手にとるようにわかった。









金曜日、土曜日と少しずつ気持ちが落ち着き、

「変に気負っても仕方ない」



と、心を整理する。

同時にディレクターからnasaのバックアップが来る事も知らされた。

2ヶ月近くの期間をソロだけでやるのはあまりにリスキーだという判断だったらしい。

2週目に入ってスグにThomasというバックアップのSkipperがLa Noubaに到着した。

彼は以前Zaiaで出演をしていたSkipperで、190cm近くもある大きな身長が特徴的だ。

すぐさまショーに向けてのトレーニングとリハーサルが始まり、準備ができ次第ショーに出演する方向で話が進んでいく。















Thomasの助けがあれば、きっと大丈夫だろう。

あるいは、こうした気持ちの油断が招いた事態だったのかもしれない。



Thomasが到着した水曜日、初めて彼がLa Noubaを観劇したまさにそのショー。

アクト直後に鈍い痛みと違和感が右肩と首を襲った。

ちょっとした筋肉痛だろうと軽くフィジオに伝えて帰宅。

だが、、、

夜になると痛みは悪化していく。

寝返りを打つたびに鋭い痛みが首から右肩にかけて走り、何度も目を覚ます。

翌日の木曜日1stショー後、首が全く動かせない程の痛み。

フィジオに状況を説明しに行くといくつかのテストをされ、







「頚椎ヘルニアの可能性がある」

と言われた。











椎間板ヘルニアは腰だが、頚椎の方は首。

でも症状は殆ど同じで軟骨が衝撃ではみ出しちゃった状態。

すると神経が圧迫されて痛みやしびれが出ると言う。

しかも首の場合は神経が集中しているので、運動器の麻痺が出る可能性もある。

仮に手足を動かす神経が圧迫されてしまったら・・・ショーどころの話ではない。



何とかなると思った矢先。

あまりの衝撃に言葉が出なかった。

2ndショーのアクト直後、

氷で痛みの激しい首と両足を冷やしながら翌朝一番で医者に行くことを指示され、書面にサインをする。

ベットに横たわりながら固まる自分に、他のアーティストが優しい声を掛けてくれる。



「無理しないで、休んでも良いんだからね」

「首は怖いからちゃんと見てもらいなさい」

「ショーの事は心配しないでも大丈夫」

「十分頑張ってきたんだから、気にすることない」



あまりの優しい言葉の数々、、、、、、思わず涙がこぼれてしまった。

一度溢れた感情は簡単に止める事は出来ない。



首の症状への不安、恐怖、プレッシャー、大切なショーに穴をあけてしまうかもしれない不甲斐なさ、、、、

色んな想いが一気に両目からこぼれ落ちていく。



どうしてこんな大切な時に、、、、

何度も、何度も、何度も、、、







目を腫らしながら、2ndショーをやりきり、翌朝一番で病院へ。

その頃シアターではShoichiがアウトした場合という全体トレーニングが行われていた。

Skippingをカットしたからと言ってオープニングを無くす事は出来ない。

キャラクターを含め、クラウン以外殆どのアーティストがこのトレーニングに参加して緊急事態に備える。



本来は無かったはずのトレーニングが、自分の怪我のせいで急遽入ってしまったのだ。。。。

仲間に迷惑をかけてしまった罪悪感、申し訳ない気持ちを抱えながら病院に到着。





レントゲンや検査をした結果、幸いにも骨や頚椎の椎間板には目立った異常が無いことが分かった。

しかし、

首周りの筋肉が硬直しているため、筋弛緩剤と痛み止めを数日分渡される。

その場で何錠か飲んだので、歩く分には痛みが出ない程度にはなった。



医者からシアターに直行し、フィジオの判断を仰ぐ。

痛み止めを服用し、いくつかの技を変更すると言う条件付きではあるが、



辛うじてショー出演が許可された。





痛み止めの効果か、最初よりは随分痛みも引いてきている。

未だに左右へはあまり動かせないけど、このまま快方に向かってくれる事を願いたい。

Thomasも状況次第ではそろそろショーに出演できそうだ。

彼にとっても自分にとっても、来週1週間が大きなヤマになるだろう。











そしてなにより、、、、

La Nouba15年の歴史を何と繋ぎたい。

自分なんてたかが一人のアーティストかもしれないけど、

決して安くはないチケットを買っていただき、

遥々ディズニーワールドまで来ていただき、

一生に一度かもしれないLa Noubaを観劇しているお客様達。

せっかくなのだから、

オープニングからSkipping、そしてHigh Wireへと繋がるショーを絶対に見て頂きたい!!

多少身体が痛かろうが、Crazyだと言われようが、出来る限りはやりたい。

もちろんDuoを見て頂ければベストだけど、

ソロで力不足なのは承知の上で精一杯やれるだけを尽くしたい。







なんだろう、

俺、きっとLa Noubaが大好きなんだよね。

だから何としてでも守りたいんだと思う。





長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

それでは!

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