縄のまっちゃん公式ブログ【旧ブログ】

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【違和感】なわとび界の超有名人


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おかげさまで怪我の状態も良好で、先週1週間は無事にShowに出演できた。

痛みは殆ど出ていないし、動きの制限もなし。

ふと、

本当に怪我をしてるのか?手術って本当に必要なのか?って考えてしまう。







でも現実は着々と進んでいる。

手術中のバックアップを選出する作業が始まった。

どうしてもリハビリなどを考えれば2か月近いアウトを余儀なくされる。

その期間を代役という形でバックアップのアーティストに入ってもらう。

以前、nasaが長期アウトした時にはThomasが来てくれた。

今回も真っ先に話が行ったのはThomasだったけど、彼は別のShowに忙しいので今回は無理。





ってことで、

新たにバックアップを探すことになった。

















水曜日にディレクターのオフィスに呼ばれて、一緒にビデオを見て候補者を選ぶ。



候補者は4名、男性3名と女性1名。

名前は挙げられないけど、

なわとび関係者、特に単縄の自分世代〜1つ下世代ぐらいまでは、

この名前を知らない人はいない程、超のつく有名人Skipper達。

ちなみに男性は全員アメリカ人。

Grand Nationalにも常連で出場している、ってかチャンピオンにもなってる。

昔の自分だったらテンションあがって映像を見てたと思う。

それこそ有名人だから、一緒にステージに立つチャンスがあるだけでも嬉しかっただろう。









でもねぇ、なんか違う。

やっぱ競技から離れて、見る基準が随分と変わったんだよね。







申し訳ないけど、

全体的に「ステージに向かない」動きだった。

技の難易度はわかるけど、そうじゃないんだ。

「細かすぎて伝わらないモノマネ」みたいな感じ。





大雑把でいいから伝わる方が大切。





複雑なロープの動き、アクロバッティックな技の連続、確かによくわかる。

より制限された状態で縄を回すのは難しいし、それによって大会では点数が出る、

大会会場っていう特殊な観客だと、その技を理解して、成功した時にめちゃ盛り上がる。

しかも面倒くさいことに、

技ってのは難しいほどに中毒性がある。





「難しい技をしてるのを見てほしい」

「これだけ大変な技をしてるんだから拍手が返ってきて当然」

「みんなこの難しさをわかってくれる!」





っていう残念な独り善がりが、



すごーーーーーーくよく起きる。





時間をかけて習得した技だと、なおさら。

もちろん時間をかけて練習したことは認めるし、

難しい技を習得するのは「なわとび」の大切な喜び。

それを発表して仲間に披露するのも素晴らしいなわとびの楽しみ方。



けどそれはShowじゃない、ただの発表会。





目の前にいる人とやり取りをして、

何が良いか悪いか、

求められているモノを探し続ける、

選び抜いていく、

ステージってのはこういう態度が求められる場所。

中には素晴らしい演技で拍手をしない観客が悪いなんて言う人もいるけど、

自分はそうじゃないと思う。

客のサジ加減に合わせられないこっちも悪い。







nasaとディレクターと頭を抱えながら、3人で候補者を選ぶ。

日程的なこと、VISAやらイミグレーション(入国審査、労働許可の手続き)の事などなど、

ステージ上のことだけじゃない、大人も事情もこれに加わってきて・・・。

3人とも複雑な思い。









もうしばらく、時間がかかりそう。

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