早朝
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ようやく一段落の怒濤週間でした。
今日まででおおよそ怒濤のスケジュールが終了しました。
特に昨日は本当に気合いでした。
早起きは三文の徳と言いますが、本当に昨日の朝は綺麗でした。
一昨日が晴れて気温が上がったこともあり、とても神秘的な光景を見ることが出来ました。
仕事の関係上、朝の5:30に家を出発し、常磐道をバイクで奔走。
この季節なのでまだ日が昇っていません。
夜の闇の中で常磐道を走っていると、少しずつ黎明の明かりが見え始める。
その光景は何とも言えず、パレットに無作為に投げられた絵の具が混じり合ったように見えました。
徐々に光が差し始め、怖さすら覚える光景が姿を現し始めます。
常磐道の下を走る白い筋の大行列。
行列は自由に形を変え、手招きをしています。まるで自分が天国の上を走っていくかのように。
光はまだ差していませんが、靄の白さで明るく感させるほど。
谷、川、道路、そして野原に広がる大行列は、少しずつ動き始めたかと思うとその数を増やしていきます。
そう思っていたら、いつの間にかその全ては消え失せていました。
次に姿を現し始めたのは朝日。
目の前は明るさは増していき、わずか一瞬前の出来事を忘れさせる光景に。
徐々に朝焼けが濃く変色し、寝静まった町を煌々とと照らします。
橙に染まった町に長く伸びる影。
かすかに目覚めを知らせる乗用車が1台、2台と走っていきます。
物語が始まり、全てが生まれるような荘厳さを併せ持つ一瞬です。
気づくと、常磐道を抜け、首都高速を西の方向に進んでいる時でした。
それは澄んだ冷たい空気の中に、小さくも目を奪う存在感をもって現れました。
富士山。
明らかに周りよりもちっぽけな存在でした。
しかし他の何よりも存在感を醸しています。
こんな光景を目の当たりにしたのは本当に初めてでした。
今後もここまでのものを見ることが出来るのか、そう思うほど。
移動中の寒さ、時間を忘れるような一瞬でした。
昨日の仕事はラストが午前0時を回ってしまうほど長丁場でした。
しかしこの光景を見ることが出来て、なんか疲れを忘れてしまいました。