世界大会紀行 〜競技紹介編〜
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今回は大会の競技について書いてみたいと思います。
みなさんも多くの方がご存知のとおり、この競技は大きく個人戦と団体戦に分かれています。
そしてその中で自分たちは個人戦に出場してきました。
この個人戦は「30秒スピード」「3分スピード」「3重跳び」「フリースタイル」の4種目で競われます。
今回からルールの改正でジュニア選手の大会(SAI)では「30秒スピード」「30秒2重跳びスピード」「フリースタイル」の3種目で競われました。
世界大会に出場するのは今回で3回目、個人戦は2回目になりますが、世界のレベルは驚くスピードで進歩しています。
たとえば今回の世界大会の6位の選手の記録。
この記録をそのまま前回の大会で出していれば優勝をしていたレベルでした。
またハイレベルな記録を出す選手が非常に多くなりました。
たとえば3分スピード。この種目では420回からが前回のトップ3位の基準でした。
しかし今回はこの更に上を行く440回から先の戦いが始まっていました。
この間のレベルにある選手の層が厚くなってきたのだということがよくわかります。
同じく3重跳び。
この種目でも実際には250回で競技は終了することができます。
その理由として、身体への影響をルール上では挙げていますがそんなのはもはや通用しません。
今回の大会で250回以上を出した選手はなんと4名。さらに自分のように、途中で引っかかったが250回を出せる選手は更に多かったはずです。
トップの選手はもはや300回の領域を越えて、世界新記録の360回をたたき出していました。
最後にフリースタイル。
年々レベルが上がっていくこの競技ですが、今年はとてもシビアな戦いでした。
ルールが抜本的に改正されたため、前回と同様な演技ではほとんど点数が出ないような仕組みになっていました。
その証拠に、前回の優勝者が420点だったのに対して、今回の優勝者はわずか360点。
さらに300点以上を出した選手もわずかに2名のみで、250点以上を出すことがとても難しいルールになっていました。
また、そのためミスに減点が大きく勝負の鍵を握ることとなります。
基本的にはミスはマイナーミス12.5点とメジャーミス25点の減点があり、軽く引っかかっただけでもマイナーをとられることがあります。
そのため特にジュニア選手は可哀想な点数が目白押し。
ミスの多さから換算すると仕方がないことなのですが、100点に届かない選手が続出し、さらには0点もざらでした。
かといってノーミスであっても演技の内容が足りなければ点数は伸びません。
実際自分がノーミスだったとして減点がなかったと換算しても240点前後というシビアな点数でした。
このように、世界のレベルは日に日に上がっており本当に激戦が強いられる戦いでした。
中でもフリースタイルについては完璧に明暗の分かれるシビアなルール。
次の大会に向けてまた改定されることでしょうが、この大変さは変わらず続くことと思います。