世界大会紀行 〜番外編〜
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競技の云々も大切ですが、そこは世界の各国からスキッパーが集まるなわとびの祭典。
大会以外での楽しみも満載の1週間でした。
自分たちはプログラムの関係上最後のほうでの競技だったので気を抜くことができませんでした。
それでも楽しみを日々感じながら大会を迎えた感じがします。
まず最も重要だったのが選手村のホテルにあるPUB(バー)。
ここで毎日の疲れを癒していたのは大会紹介編でも書いたとおりです。
大会は多くの場合が朝の10時から開始され、お昼をはさんで夕方の18時か19時に終わります。
その後シャトルバスでホテルの戻り、休養を取る感じになります。
なのでこのPUBには大体21時ぐらいからチラホラ大会関係の人が集まり始めます。
普通に世界協会の会長や、各国の協会のお偉いさんも飲んでいるという不思議な空間でした。
自分たちも現地のビールを片手に、時おり集まってくる各国のスキッパーと談笑を欠かしません。
残念なことにホテルの収容人数の関係からアメリカとベルギーは別のホテルでしたが、それ以外は同じ敷地内。
カナダにドイツ、オーストラリア、ハンガリー、デンマークと様々な国が一つの敷地で過ぎしています。
それぞれの国同士、自分たちの身の上話からは始まり言葉の教えあい、方言、そして日本語教室。
また人数が多い場合はゲームとして「ピンポンパン」や「トランプ」もやりました。
もちろん遊んでばかりではなく、外国の選手団のコーチと練習について語り合うこともあります。
特に日本の場合、確立された協会がある名のもかかわらず、重大な指導者不足。
短縄に関してはほとんどの選手が自力で何とかするという形を取らざるを得なくなっています。
しかし海外の場合、有力なコーチが地方ごとに点在し長年のノウハウを持って子どもに指導をしています。
国ごとに特徴はあるものの、ルーティンワークのような練習からオリジナリティのある練習まで色とりどり。
中でもオーストラリアの練習方法はとても興味深いものでした。
このような談笑の場としてのパブだけではなく、自分たちの部屋も大切な憩いの場です。
特に最後のほうになれば各国の選手たちとも仲良くなります。
そのため仲良し軍団で一緒にどこかの部屋に行き、そこで飲みながら談笑をする。
そして少し深い話や込み入った話などをして楽しみます。
実は世界では、国を越えて愛をはぐくむ選手も少なくありません。そのような話題も相成り、こちらも話題に事欠きません。
各国の選手、それぞれ違うバックボーンを持っています。しかしそこは同じ「スキッパー」同士。
多くの部分で理解し会えるところや、共に馬鹿をできること、そして何より国境を越えた友情や愛情を育むことができるのはとても楽しいことでした。
あ、ちなみに日本選手団で愛情を育んだ人はいなかったので、あしからず・・・(笑)