【連載】 前とびがとべない!? その2
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連載です。
それではまず、前とびができないメカニズムについて少し考えて見ましょう。
人間は日常的に多くの事柄を行いながら生活しています。
たとえば歩くという行動。
多くの場合乳児期に起きるハイハイなどの動作から発展し、更につかまり立ちやつかまり歩きになります。
そして最後はヨチヨチですが、何とか歩けるようになる。
おおよそこのような過程を踏むというのは周知のことと思います。
しかし少し考えてみてください。
みなさんは歩くことを練習したことがありますか?
何を言うか、今まで散々過程の説明がされてきたではないかと。。。
ところが少し待ってください。
たとえば歩く練習にしても、無意識に行われてきている事柄です。
それはどのような練習過程を踏んでいけば、上手に歩けるようになるか説明ができますか?
「それは、ハイハイをして、つかまり立ちをして・・・」
と思ったあなた。
ではそれはどうやったらできるようになるんですか?これが練習をさせるという難しさです。
実際に自分でやって見せることは何とも容易です。
ところが、それをどうやってやるのかという、その「動く感覚」はとても難しいのです。
話が大きくそれましたが、前とびに戻ります。
勘のいい皆様であれば、これまで話をしてきた「歩く」ということが、そのまま前とびにつながると言うのはご察しの通り。
その通りです。
前とびはどうやってできるようになるのか、はっきりと明確に覚えている人は殆どいません。
あなた自身も、少し思い返してみてください。
どうしてこの前とびができるようになったのか・・・。
無意識を意識化すること、それは容易ではありません。
できてしまう事柄なのに、それをあえてできるまでの過程に分解する。
出来てしまうゆえに、できない意味がわからないのです。
無意識と言うのがいかに怖いか、ご理解いただけましたか?
次の連載では、前とびを分解していくところに進んでいきましょう。