縄のまっちゃん公式ブログ【旧ブログ】

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不器用を呪う


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またバンジーをミスった。

上がった時のトラピスをつかみ損ねて、そのまま落下。

状況としては殆ど前回と同じ、違ったのが落ち方。





リガーの人もバックステージマネージャーも、一瞬顔が青くなったとnasaが言っていた。

落ちている本人も意識が跳びかけるぐらい、激しい落ち方だった。

あとから映像を見ると笑える半面、自らの様子に肝を冷やした。







微かな実感として、トラピスを片腕だけで掴んだ。

ところが身体との距離が遠すぎたこと、予想以上の高さだったことが重なり、左腕が耐えきれなかったのだ。

僅か掴んだその瞬間、腕を支点にして体が反回転した。



後になって膝に痣を見つけ、トラピスにぶつけたらしいということが分かった。

回転した直後、そのまま頭上から落下。

しかも回転をしているためバンジーもねじれる。

一歩間違えれば首を絞めてしまったかも知れないと思うと、背筋が凍る。











幸いにも支点になった腕に少々の痛みが残った程度。

今日のSkippingにも大きな影響はなかった。















一度目はみんなも笑い話。

だが二回目は若干シリアス。

技術的にどうやったら改善するかを多くのアーティストに諭される。

もちろん冗談を交えてだが。

本心、こうした冗談が一番しんどい。





当たり前の事だが失敗なんてしたくない。

恥ずかしさもだし、迷惑という意味でも。

もちろん怪我の不安もある。

本気だ、もしかしたらSkippingの時以上にエレベーターでは緊張している。



でも出来ない。練習量が足りないのか気合が足りないのか。

原因はある部分では明らかで、ある部分では不明。

どうすればいいとか理屈はわかるんだ。

でもその運動が、体を伝わらないのだ。

腕をどう動かすとかそんなんじゃない、イケてると思ったのにイケてないことがある。

その違いがわからないんだ。

どうすればいいか。

理解したことをアウトプットしているはずなのに。









「トラピスが遠い?んなもん、近くにすればいいじゃないか!」

「お前は痩せすぎだからバンジーが伸びないんだ」

英語が苦手でよかった。

半分ぐらいしか理解してなかったと思う。







どうしようもない焦燥感と、腹の底からわきでる自己嫌悪。







残念ながら器用ではない。

物事を習得するのに時間がかかる。

専門であるべきトラベラーだってあれほど時間がかかった。

インラインスケートもしかり。未だにステージでは使わせてもらえない。

今更ながら、これほどまでに不器用な自分を呪う。



秀人さんとの会話の中で、出来る事と出来ない事を見極めるのも大切という話題があった。

特にチームワークの場合は仲間を危険にさらす場合があるからとのこと。











できるか、できないか。

判断を下すべき時が来ているのかもしれないな。

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