ミスの先に見えた
【スポンサードサイト】
過去でワースト3に入るショーをしてしまった。しかも全て自分の単独ミス。
どうしてミスったかわからないぐらいの凡ミス。しかし決定的な連鎖になってしまった。
観客は正直に評価をくれる。
あからさまな拍手の少なさは傷口をえぐる。
原因なんて複合的なことが多いから簡単にわかるモノじゃない。短絡的な決めつけはそれこそドツボだよと、よく知っている。
でもなぜか今回はスパッと見えた気がした。
縄の軌道、特にサイドスイングからのミスが目立つようになってきた。練習でいくら重点的にやっても、なおミスが減らない。
練習のやり方が間違えているかもといろいろ考え直しているうちに、ふとひらめいた。
【移動】って要素に。
練習の時は定点で身体がぶれないような方法。鏡に映るあらゆる情報を掴み取る。ラインや角度にも気を配る。
縄のラインがすなわち技術の善し悪しを意味する。何回も丁寧に感覚を入れ込む。
だが、実際のショーで、果たして定点で跳ぶことなんてあるのか。考えたら、殆どない。
移動の種類も多様、身体の角度もちがえばうごく方向も。
こんな当たり前のことにやっと気付いた。身体が移動する時と定点で跳ぶ時とでは、コントロールの仕方が違うのだ。
定点で跳ぶのが基本なら、移動は少しだけ応用。違う意識やテクニックの幅が求められる。
改めてミスを思い返しても殆ど移動するポイント。
気付かずに定点練習を続けていたなんてあまりに愚かだった。
聞いた話。
この仕事で技術が上がることはあまりないかもしれないが、幅が広がることがよくある。
新たなベクトルを加えて明日からやり直し。
やれることを手当り次第から、少しだけ焦点が狭まったかな。