縄のまっちゃん公式ブログ【旧ブログ】

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バンジー、落下の品格


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ショーに出演すると、Skipping以外のこともやる。

ゲストアーティスト以外の全員、メインアクト以外の何かしらの役割を持っているのだ。

うちらはそれをキューと呼ぶ。

メインじゃないけどちょこっと出現する役割の事を。



自分達がやるキューの中でも一番苦労したのが、たびたび登場した「バンジー」

12mの高さから落下して戻る、たったそれだけのことなのに・・・。

失敗すると残念な結果になるのは過去の日記にも挙げた通り。



でも、イマイチみなさんはイメージがわきにくいと思うので、絵心マンサイのイラストでバンジーをご紹介(笑)







1.スタンバイ

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縄ばしごを使い、2本の棒(トラピスという)が設置されている場所で待機。

既に下は何もなく、足を滑らせれば・・・

棒の太さは鉄棒と同じぐらい、滑り止めのテーピングも丁寧にまいてあったりする。



2.懸垂で落下準備!

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その瞬間。

落下するタイミングのちょっと前、懸垂で僅かでも落差をかせぐ。

この数センチが戻ってくる時に大きな意味があるのだ!

足場トラピスから足が完全に宙に浮くと、裏方さんがすーっと足場トラピスに繋がった紐を引く。

落下の時に邪魔にならないためだ。

これで完全に12mで宙づりとなる。

懸垂した時、体が反ったりしてはいけない。

常に全身を一本の棒のようにして締める。

同じく体を揺らすのもご法度!

僅かの揺れが帰ってくる時に大きなずれになってしまい、戻れなくなる。

とは言うものの、足場は無いし腕だけで体支えなきゃだし、下は・・・・。







3.音楽に合わせて落下

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BGMのカウントに合わせて、手をトラピスから離す・・・・。

そう、手を離す、それだけなのさ・・・・・





4.一気に12m下まで到着

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12m地点に到達したら、バンジーをタイミング良く引く。

この引きが甘いと戻る高さが出ない。

加えて12m落下の「G」が体にかかるので、体の締めを抜くことは、一瞬たりと許されない!!





5.戻ってきたら足場のトラピスをキャッチ!

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上手いこと落下できると目の前に足場トラピスが見える。

それをキャッチして、しがみ付いて、任務完了。

これが懸垂でビビったり、落下地点でバンジーを上手に引けなかったりすると・・・・



はい、もう一度12m下までさようなら。

しかもゲンスイリツとか何とかの関係で、自力では二度と足場トラピスの高さまで戻ることができない。

裏方さんに心の中で謝りながら、ながーーい縄バシゴが下りてくるのを待つ。







バンジーと言ってもジャンプして跳び下りるんじゃない。

手を離して落下するのです。





こんなことを日々2人はやっています。

ショーを見る時は、是非バンジーも見つけてね。

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