縄のまっちゃん公式ブログ【旧ブログ】

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ソロのSkipping【3】 やみつきのソロ


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翌日にソロを控えた金曜日。

2ndショーの最中、ストレッチをしている所にディレクターが話をしに来た。





「フィジオの判断で、腹筋の状態を考慮して一部、演技構成を変更する事になった」





と、伝えられる。

確かに木曜日のソロの後、腹筋に激痛があった。

どの技が良くなかったかは判断しかねたのだけど、フィジオの目から見てNGな技を伝えられる。

それらは見せ場にもなっていた技。

ディレクターを始めシアターのみんなが「いいね!」と言ってくれていた。

音楽的にも無理やりそこだけを抜く事ができない。





前日の最後で、最大の課題が突きつけられる形となった。





唯一の救いとも言えたのが、他のHouse Trompが絡まないこと。

自分自身だけ何とかすれば良い。

でも時間はない。

ディレクターは、

「構成と技に関してはShoichiに任せる!」

「君のポケットにあるネタで、何でもつかっていいよ!」

と言われ、

信頼されて嬉しいような、丸投げじゃね?みたいな複雑な気持ち・・・・。











土曜日。

再構成は考えたし練習もした。

きっとうまく行く!と、言い聞かせながら最後の練習まで、アホみたいに繰り返し練習。

今ばっかりは練習禁止なんて、誰にも言わせない。

多少身体が痛かろうが満足いくまで跳びまくる。







時間になり、スポットライトがこちらに向く。





・・・縄を握りしめる。













なんか不思議な感覚。

木曜日の時とも、デビューの時とも、普段のデュオとも違う。





感じた事のない「ステージ上」の居心地の良さ。







頭の中はフワフワしてるのに、

お客さまからのエナジーが手にとるように感じられる。

こっちからブツけるエナジーが、

何倍にもなって返ってくるのを、過敏なほど全身で感じる。

シアターを埋め尽くすお客様と、ごく近距離で会話をしているような。



楽しくて仕方がない。

心地良くて仕方がない。





「いつまでもステージに立っていたい!!」



心の底から叫んだ。







課題だった再構成。

予想以上のシアターの仲間達の称賛、ディレクターの評価に驚く。

前のよりもいいじゃないか!とまで言ってくれる。

結果オーライ、だったのかな。





楽しいショーはあっという間に時間が過ぎて行く。

シアターの仲間、当日のショーを見に来てくれた友人達。

最後の最後で信頼してくれたディレクター。

本当に感謝をしてもしきれない。

こんなに沢山の人達に助けられ、

あんな楽しいステージに立たせてもらえるなんて!!!









最初はソロが怖くて不安で逃げたかった。

けど今は違う。



ステージにソロで立つことが、病みつきになった。

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