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【演者リストラ】 La Noubaから2人がクビ


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暗い話題だけど、いい薬だよ。





以前のブログでも掲載した通り、シルクは不景気の関係で400人の人員削減を打ち出した。

今まではアーティストの削減はされなくて、バックステージと本部の人たちが次々と整理されていった。



しかしすでにその削減も限界。

ついに3月の末で直にアーティストの削減にシルクが踏み切ることになった。







事前情報で軽く耳に入っていたのが、1つのShowで平均5名のアーティストをカットするという情報。実際にいつカットされるか、具体的に何人カットになるか、細かい情報は一切ない。

ただ平均で5名の人員削減、ということだけが伝えられた。



その激震が先週の水曜日。

全てのShowで一斉に発表になった。

本部から派遣されてきた「Show Quality なんちゃら」っていう役職の人を招いて、

シアター内のすべての人を集めての緊急会議。。。











本部から派遣された担当者が最初は死神に見えた。



いろいろ前置きを話して、

「La Noubaからも2名のアーティストをリストラすることになった」

と全体に伝えられた。





誰をってのは個人のプライバシーの問題で伏せられたけど、

いきなり伝えられてリストラ、しかも契約は5月の2週間オフでおしまい。

会社トップのギーさんの意向で、契約解除は可能な限り早くするようにとのこと。

噂によれば5月で2か月弱あるLa Noubaはまだ長い方で、

早い人だと2週間で仕事を失うことになったとか。







世界経済情勢の傾き、会社全体の不景気。

その結果としてこういう状態になってしまったのはある意味仕方ない。





ただ、会社を引っ張ってきた人がこんな状態ってのは腑に落ちないよね。

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こういうご時世だし、自分の身の振りは真剣に考えないとダメだ。

特に自分たちのように「アスリート」からストレートでこの世界に入ってきた人は、他の社会を知らない。

まだサーカス一家出身なら実家に帰れば仕事があるだろうけど、

単に競技を引退してそのままこの世界に入った人は大変。



そういうアーティストがLa Noubaには実に多い。



体操競技やサーカスアーティストとしての技能しかない。

社会に出て通用するスキルやノウハウ、能力がなにもない。

常々社内でもセカンドキャリアについてのセミナーが開かれる。

でもみんな先のことだからと言って、あまり真剣にわが身に捉えている人はいない。

中には本気でシルクが助けてくれると思っている人すらいるんじゃないかな。







会社は助けてくれない。

むしろ、会社は裏切る。





これまでの15年間でぬるま湯につかりすぎて、当たり前のことを忘れてる。



次の仕事を探すためには学校に行く必要があるかもしれないし、

厳しいトレーニングを受けて資格を取る必要もあるかもしれない。

でもそうやって次のステージを考えなきゃ、

ただの運動ができる人でご飯が食べられるほど、世間は甘くない。

これはシルクのアーティストだけじゃなくて、アスリート全般にも言える。

特にトップに長くいた人や長年現役を続けている人ほど危ない。







とあるアーティストが、

「私たちはどうなるんだ」

「40歳を過ぎてもう一度学校に行くなんて、私にはできない」





と、水曜日のミーティングで吐き捨てた。



冗談も休み休み言ってほしい。

40歳を過ぎるまで無駄に浪費した、有り余る時間のツケが回ってきただけじゃないか。







今回のアーティスト解雇でアーティスト全体に激震が走ったのは間違いない。

でも、

ぬるま湯につかって呆けていた連中にはちょうどイイ。

目を覚ましてほしい。

自分の人生ぐらい自分でなんとかしろって。





会社に【おんぶにだっこ】で生きていけるなんて不可能、

今じゃ高校生でも知ってるよ。

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