なわとびカードの価値、再認識
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今日は朝から授業があり、その後に小学校での定期の指導でした。
ここの小学校では月に2回程度で指導に来ていますが、今年で2年目。
これまでにも何度も指導をしてきましたが、今日は少し様子が違いました。
これまでは1年生が授業時間の関係で参加ができない時間帯でした。
しかし今週から時数が増えてちょうど参加できると言うことになり、ふたを開けてみたらものすごい人数に。
平均すると20人弱だったのが、今日はなんと60名ほどの子どもが・・・。
そして痛感した、子ども指導の難しさ。
子どもってのは本当に指導者次第で良くも悪くもなるんだなと、改めて痛感です。
なわとび教室での指導や学校での出張指導は、ある程度規律のある中での指導です。
それは学習をするための暗黙のルールと言うか、雰囲気と言うか。
ある程度の秩序が守られている中で学習が行われるので、効率も上がります。
しかし放課後の、しかも自由参加と言うスタンスで開催されているこの教室。
外では普通に遊んでいる子どももいて、途中参加もあり。
さらには途中で抜けていく子どももチラホラ。。。
この状態ではこれまで使ってきた手法や方法は通用しません。
少し気を抜くと、一気に子ども達のペースに飲み込まれて場が収集不能に。
小学校の先生と言うのは本当にすごいんだなと思い、それと同時に研究だけでは得られない限界を垣間見ました。
自分はどちらかと言うと「学習カード」で用いられるなわとびカードというのが嫌いです。
ある程度までは意欲的に学習が進むんですが、実際には殆どの子どもが自分で超えられない壁にぶつかります。
すると途端にその場で意欲を低下させてしまう。
そんな風に机上の空論で考えていました。
しかしここまで伝統的に行われてきたことには、きちんとした裏づけがあると言うことを忘れていました。
確かにその通りで、自分で課題を超えられないのは意欲低下になります。
それでも実際に子ども数十人、しかも低学年を目の前にした状態で、なわとびの授業を裁くのは本当に大変です。
個別で全員が一度に運動を始めます。
動き始めたらもう止まらない、そして発生する予期せぬ事態や学習非従事と呼ばれるサボりを行う子ども達。
これらを総合的に考えたとき、学校体育レベルでの「なわとび運動」には「なわとびカード」が抜群の効果を示すんだと。
一度に子ども達に課題を示すことができ、さらに個別にその課題に取り組ませることができる伝家の宝刀だと。
それでも、カードを与えるだけの放任は良くないことは自分が一番知っています。
そのためこのカードを用いた更なる効率的な、そしてボトムアップ(底上げ)のできるような教材や教具が必要なんだと思いました。
【教える】 何とも難しく 【そして楽しい行いです】