扉の向こうに・・・
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偶然、ステージに向かう袖の「扉」が開いていた。
普段は締まっている「扉」、何かの手違いだったのだろうか。
おかげでステージの様子が良く見える、
仲間がショーをしている姿がいつも以上にはっきり見える。
いつもはモニターからしかショーを見る事が出来ない。
自らのアクトはもちろん、それ以外の時もモニター越し。
客席から見ることなんてもちろんできないし、ステージ袖からはほとんど見えない。
しかも他の人の邪魔になってしまうため、不用意に袖に近づくのもどうかと。
結果、シアター内に設置されているモニターのみ。
「扉」は生のショーを少しだけ見せてくれた。
毎日見ているショー、既に飽きるほどの繰り返し。
どこで何が起こっているかも殆ど把握している。
だが、、、
「扉」の向こうには予想以上に世界が広がっていた。
いつもと同じショーなのに、何だこの迫りくるものは。
思わず涙腺が緩んでしまいそうなほどの、胸に迫る何か。
今まさに目の前で繰り広げられるショー、これほどまでの力があるのか。
ショーが終わった後、映像とライブの違いを改めて認識した。
DVDなど、専門に編集された映像は面白い。
アングルや遠近感、アップや全体など見逃しのないような構成。
ライブはどうか。
全身に向かってくる。言葉では言い表せない迫る何かがそこにある。
ショーそのものと言えば、見逃しのオンパレード。
これを一般に「空気感」というのだろうか。
フルハイビジョン、3Dテレビ、ブルーレイ。
視聴覚情報はめまぐるしい発展を遂げているのだと思う。
残念ながら、臨場感ある生きた空気感だけは伝える事が出来ない。
目の前で、手の届く場所で行われている「生きた動き」。
人の心を動かすのは「生きた動きから生まれる空気感」なのだ。
生きた動きは、何千回見ても感動する。