縄のまっちゃん公式ブログ【旧ブログ】

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【連載】 前とびがとべない!? その5


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連載です。

さて前とびの構造、その運動の不自然さ、そして運動の補完の観点からの1回旋2跳躍と、様々な視点から前とびを見てきました。

連載最後の今回は、実際にどのような手立てを取ると前とびが跳べるようになるのかを考察します。

ただし、これはあくまで縄のまっちゃんの導き出した「平均値」であるとお考えください。

実際に子どもによって運動のクセやその改善点などは千差万別。

個別に対応しない限りは100%の成果は保障されないものということを、ご理解ください。





さて、1回旋2跳躍を練習させることが前とびを跳ぶための道筋であると書きました。

ではそこまでの練習ではどのようなものが具体的に挙げられるのでしょうか。



まず具体的に挙げられるのがジャンプの練習です。

ジャンプをしたことのない子どもは、なわとびを跳ぶことは出来ません。

しかも単に跳びはねるだけではなく、色々なジャンプや着地を経験しておく必要があります。

たとえば高いところにジャンプで登ってみるとか、逆に高いところからジャンプで降りる。

走ってきてジャンプをしてみる、できるだけ高いジャンプをしてみるなどなど。



そして、ジャンプのときの腕の振り方が自然と身につきます。

運動の補完を行うにも、補完前の運動が何もなければ先に行けずに詰まってしまいます。

そのため基本となる普通のジャンプ、様々なジャンプはとても大切な運動なのです。







次に縄を回す感覚。

こちらは片方の手で縄を回すこと、長縄を回すことなどで身につけることができます。

前とびで確実に必要な技術として、手首の返しというものがあります。

これは手首があるところまで行ったら返しを行い、次の回転のために準備をする動作のことです。

実際にご自身で縄を回してみると、その返しが見られると思います。



この返しがなければ、縄を持続的に回転させることができません。

そればかりか腕に縄が絡まってしまう現象も発生します。



片手で縄を回すことなど誰でもとお思いかもしれません。

しかし実際にやってみると、経験がなければできないことが多くあります。





これまで書いてきたように、なわとびは運動そのものが不自然なものなのです。

それゆえに一定の段階を踏まないとできるようにならず、苦労を強いてしまうことになります。



そして運動の基礎基本が、なわとび運動では特に大事な経験となります。

運動の経験地が少なければ少ないほど、貯金として引き出すことのできる感覚は少なくなってしまいます。







特に子どもは、運動の感覚をダイレクトに貯金して将来に役立てることのできる年齢です。



様々な運動を行うことこそが、前とびが跳べない子どもを跳べるようにする大きな手立てなのです。







以上でこの連載を終えたいと思います。

1人でも多くの子が、前とびを跳べるようになることを!!



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