【コラム】 サラリーマン小学生
【スポンサードサイト】
今回は子どもについて少し書きたいと思います。
最近の子ども、みなさまはどのように受け止めているでしょうか?
自分の子ども、身近な子ども、世間で一般的に言われている子ども。。。
彼らのおかれている現状を、習い事の立場から見てみたいと思います。
まず、小学生の子どもは皆さんどのぐらい習い事をしていると思いますか?
普通の、ごく一般的な公立校に通う子どもでも平均して4〜5つの習い事をしています。
実際に小学生をお持ちの家庭はよくその現実をご存じかと思います。
かく言う自分もなわとび教室という習い事の講師として働いているわけです。
しかし最近では非常に多種多様な教室が軒を連ねています。
スポーツ関係でも多くの種目が教室を開催しており、サッカーや野球はもちろんテニスにバスケ、ハンドボール。
その広がりは年々増えているといっても過言ではないでしょう。
さらに文化系の習い事。
習字、そろばん、ピアノはいつの時代も御三家ですかね。
最近では生け花や英会話、バイオリンにパソコンなど。
もちろん学習塾もその中には多く含まれている様子で、その範囲は予想の範疇を遙かに超えています。
さて、こうした社会情勢の中で子ども達は実際にどうなっているか。
朝、小学校に登校してしばらくは学校の授業や活動を通じて時間を過ごします。
その後、放課後になれば親が迎えに来て習い事へ。
ある子どもはダンスに、ある子は習字に。
日々学校から帰ると、何かしらの習い事に行き、家に帰るのは遅ければ20時や21時。
そして次の日から更に学校が続き、また別の習い事へと足を運んでいく。。。
自分は習い事の講師をしている身分なので強いことは言えません。
しかし、こんな子ども達は気の毒ではありませんか?
日々スケジュールに追われる毎日を送り、何をするかを的確に教え込まれる。
習い事の中でしか友だちと遊ぶ時間を与えられず、気付けば夜になる毎日。
これは、あたかも仕事をしている大人の縮図を見ている気がしてなりません。
果たして子ども達が自分で望んで学んでいる習い事がどの程度あるでしょうか?
逆に、親の意志のみで行かされている習い事がどの程度あるでしょうか?
現代の子どもは体力低下だの、学力低下だのと騒がれ取りざたされています。
しかし、単に学校のカリキュラムを変るだけでは解決しないのではないでしょうか。
現実に子ども達が取り巻かれている環境。
子どもにはお金に関して糸目を付けないという現実。
少しでも良い教育をと躍起になり、進学塾や進学校に通わせる親たち。。。
子どもに何が本当に大切か、それは「友だちとの遊び」なのではないのでしょうか。
巷の習い事では身につかない、とても大切なことを子ども同士で学び合うことが出来ます。
ある時は喧嘩をするでしょう。
その喧嘩は殴り合いになり、互いに怪我をするかも知れません。
しかし相手を殴ると自分も痛いし、殴られると痛いという経験になります。
ある時はいじめに遭うこともあるでしょう。
そんな時に助けてくれる友だちの大切さをしることでしょう。
逆にいじめはいけないことなのだと、身を以て体験するでしょう。
本当に子どもにとって大切なもの。
それを奪ってしまったのは「理想の子ども」を求める「大人の勝手なエゴ」なのかもしれません。